9月中旬の気温がウソだったような、涼しい気候になってきましたね。
昨晩夜遅くまでパソコンに向かって作業をしていました。家のパソコン部屋は機械保護のため夏場は24時間エアコンをかけていますが、部屋から出ると外の方が気温が低かったです。
なんのかんの言って、夏、終わっちゃいました。うれしくもあり寂しくもあり・・・。
さて、連休2日目です。
いよいよ今回の旅行のメインイベントの火ぶたが切って落とされました。内容は
「常磐線全線制覇」
です。東日本大震災によって寸断されていた常磐線が3月に全線運転が再開されました。本来は3月下旬に行く予定でしたが、例のヤツのせいで遅れに遅れ、今回の決行となったのです。
特急列車で快適に、とも思いましたが、せっかくなので普通列車で行ってみることにしました。長丁場になりますが、以前行った滝川→釧路(普通列車)、旭川⇄稚内(普通列車)を制覇した私には怖いものはありません。
距離もあるので運賃もかかるかな?という不安は、「週末パス」を使えば実質半額以下ということで解消。2日間使えて¥8800 。JR東日本、グッジョブです。
3時半起床。ハ-ドに出歩く際には1時間前に起きて入念にストレッチをした後、わざとゆっくり準備をします。そうやって身体と頭をじわじわ目覚めさせることで忘れ物や準備不足といううっかりミスがなくなります。
こんなことをするようになったのも、トシのせいですけどね。
余裕をもってホテルを出発し、上野駅へ。ほとんど誰もいないホ-ムで列車を待っていると、いかにも「旅」という感じがして自分のナルシズムに酔ってしまいます。
十分酔いが回ってきたころに列車が入線。今回は進行方向左側に座る(ボックス席の場合)ようにします。なぜなら
・ 右側(東側)は午前中はまぶしい
・ 右側(海側)の福島県の被災地域は今までに何回も見たが、まだ立ち入り禁止区間
が多い山側の地域は自分の目で見ていない所が多い
ので。
ではスタ-トです。
上野 5:10 発 → 水戸 6:59 着
ここは乗りなれた区間ですが、こんなに早い時間に乗ったことはなかったので新鮮でした。ボックスシ-トに陣取り、朝食のコンビニおにぎりをかじりながらずっと外を見ていました。なぜかここの区間の景色は見飽きないんですよねぇ。
水戸 7:03発 → いわき 8:35 着
水戸より北の常磐線に乗るのは初めてなのでわくわくしました。残念ながらロングシ-トの車両しかなかったので、右側のシートに座り正面の景色を眺めていました。車窓からの風景にあまり印象に残るものはなく、知らないうちにいわきに着いたという感じです。
いわき 9:30発 → 原ノ町 10:47着
いわきでは駅の周りをうろついたりタバコを吸ったりして時間を過ごしました。他にすることもないのでホ-ムに戻ると、すでに列車は入線済み。この区間がメインなのに座れなかったらどうしようとあせりましたが、なんとか左側ボックスシ-トをゲット。
発車後しばらくは田舎の風景が続きましたが、北上するにつれて新しい駅舎が目立ち始めます。そして富岡近辺から浪江近辺にかけては廃墟化した建物がまだたくさん残っていました。
まだ帰れない人がいるのか、帰りたいと思う人がいないのか、それとも家主自身がもうこの世界にいないのか、事情は様々ですがそんなことはおかまいなしに現実はこの通り存在しています。
私が毎年行っている、主に海沿いの地域は、日常の生活を営むのに適した形に風景が変わっていきつつあります。つまり、区画がきちんと整理されて無駄のない、コンパクトに凝縮された街になっています。
しかし山側の(かつての)家並みはそうではありません。たぶん歴史を積み重ねた、「無駄」と切り捨てられない「ゆとり」や「あそび」を含んだ生活環境だったのでしょう。
時代の流れの中でいつかは変わってしまうことが予想されるとはいえ、このような形で新旧の集落の型や空気感、時代性の違いをビビッドに目の当たりにして、心が少し落ち着かなくなりました。
すみません、うまく言葉にできません。
原ノ町 10:51 発 → 仙台 12:12 着
被災地域のことを思い返し、いろいろ考えているうちに到着。ミッションコンプリ-トです。仙台の街に来るのは35年ぶり。なので昔の街並みは全く記憶にありません。せっかくここまで来たので、駅周辺だけでもうろついてみます。
遅い昼食は牛タンで。味?普通です。
駅前ビルで気に入った服を買い、フィギュアと「薄い本」を数点ゲット。超満足して帰途につきます。
帰りも常磐線で帰りましたが・・・
根性不足のため、帰りはこれで。
行ってみたかったんだよなぁ。味?普通です。
ガ-ド下近辺の飲み屋さんは大盛況。どの店も満席で、道に出した席では酒を飲みながら大勢の客が大声で会話をエンジョイ。「こりゃヤバイ」と思って回り道をして帰りました。2週間後が怖いな。みなさん(自分も含めて)、罹患していませんように。
続きは今度。
では。