paradoxriderの日記

バイクや車、カメラなどのことに触れていきたいと思います

私的バイク遍歴 11.5/11 

今日は私が担当する人がお休みでした。おかげで心は安らかで、胸いっぱいに初秋の空気を吸い込むことができました。ストレスフリ-って素晴らしいですね。

 

でも一日の後半になると物足りなくなり、張り合いもなくダラダラ過ごしてしまいました。ある程度のストレスって必要ですね。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

ある日、本屋のバイクコーナ-へ行くと、トライアンフを特集している雑誌を見つけました。

 

トライアンフ?そういえばこの会社は一度倒産し、カワサキの技術援助を受け復活した会社だったよなぁ。その技術が入ったエンジンは横から見ると GPZ900R そっくりだったなぁ。まだ生き残ってたんだ、このメ-カ-。 

 

とか思いながら、他に読みたい記事があったので買って帰りました。

 

 

家に帰ってコ-ヒ-をチビチビ飲みながらペラペラとペ-ジをめくっていくと、新型アドベンチャ-の記事が。ああ、これか特集はと思って読むと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだ、こりゃ??

 

無鉄砲な  よせばいいのに  死ぬ気か?  とってもチャレンジャ-なバイクが出ました。

BMW-GS のライバル爆誕です。

 

 

f:id:paradoxrider:20200904205914j:plain

Triumph Tiger Explorer

 

当時、アドベンチャ-タイプのバイクはヨーロッパを中心に徐々にその人気を広げており、今後の市場としての可能性が高まっていました。そんなオイシイ儲け話を放っておくほど資本主義は怠慢ではありません。

 

 

ところが幾多のバイクメ-カ-がこのジャンルの新型車を発表しても、ドイツもコイツもどうにも歯切れの悪いバイクばかり。なぜなら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵が強すぎたからです。言わずと知れた帝王、BMW-GS サマです。

 

f:id:paradoxrider:20200902212433j:plain

アドベンチャ-界のラスボス(当時)

 

先駆者であり、絶対強者。メーカ-のブランドイメ-ジが高いだけでなく、パリダカでも大活躍し実績も充分。お勉強ができるだけでなくスポ-ツ万能、生徒会長を務めながら交響楽団で指揮棒を振っているようなヤツです。腹立たしいほど完全無欠。ホメすぎ?

 

そりゃ他のメ-カ-も尻込みしますわな。

 

でも、「アイツにはかなわねぇ・・・」とうなだれる技術者を会社は許してくれません。「なんとかして牙城を崩せ!」と尻を叩かれたんでしょうねぇ。一応出すには出しましたが、明らかに勝負をズラしていました。

 

ウチは(BMWより)オフでは強いよ! → 総合的には負けるケド・・・

ウチは(BMWより)オンでは強いよ! → 総合的には負けるケド・・・

ウチは(BMWより)安いよ!     → 総合的には負けるケド・・・

エトセトラエトセトラ

 

という風に、GS を意識して負けを認め、それでも未練がましく「自分だって頑張ってるんだ」と主張する、なんとも情けないメ-カ-ばかり。頼みの綱の我らが HONDA が出したのはこれ。

 

f:id:paradoxrider:20200915212720j:plain

VFR1200X

あ-あ、HONDA でも無理か。クラッチ要らずの変速機が売りです。もっと根本的なところで勝負を挑まんか-いと思ってしまいました。ましてやサスストロ-クは短く、こいつも見てくれほどはオフは強くありません。はい、GS の勝ち。

 

 

 

そんな無敵の大魔王に対して、よりにもよってトライアンフがガチンコ勝負を仕掛けてきました。オンでもオフでも、性能でもユーティリティ-でも、全てに対し真っ向から一歩も引かず挑んだのです。

 

 

その心意気やよし!

 

 

強者に挑む、勝ち目の薄い新参者を応援してしまうという浪花節根性のワタシはタイガ-の虜。いわゆる「判官びいき」ですね。

 

さらに調べたり写真を見ていくうちに

 

f:id:paradoxrider:20200915205420j:plain

おお・・・

 

 

f:id:paradoxrider:20200915205417j:plain

おおお・・・

 

 

f:id:paradoxrider:20200915205414j:plain

おおおほっ・・・ゲホゲホ

 

デザインの面でも好きになってしまいました。曲面を多用して柔らかさやとっつきやすさを演出するデザインとは全く異なる方向性を出しています。

 

 

「直線、角。これぞ漢」と言わんばかりの潔い、それでいて荒っぽさを残した力強いデザインが魅力的でした。ガンダムチックなデザインが好きという、少年の心を忘れないワタシのハ-トを射抜いてしまったのは言うまでもありません。

 

 

 

「やはり君はワタシの( 11 台目の)運命のバイクだ。君が欲しい!!!」

 

と周りが見えなくなり、もうすっかり買う気になってしまいました。

 

 

さて、売っているところはっ、と・・・

 

うわ・・・

 

 

続きは今度。

では。